無印良品さんの『リサイクル上質紙ダブルリングノート・ドット方眼 ベージュ・A5・白・70枚・ゴム留め付き』と、『上質紙滑らかな書き味のダブルリングモバイルノート A6・70枚・6mm横罫・ゴム留付』
商品名が長いです(笑)。
確かにこれらの商品を特定するにはすべて必要な情報なのですね。
例えばノートのサイズは、今回購入したもの以外にもあり、それぞれ3種類揃っています。
また、ゴム留無タイプの商品もあり、そこまで言及しないと差異が表現できません。
この商品の「なまえ」として、どうあるべきなのか。
商品のネーミングにも企業コンセプトといいますか、「おもい」が込められています。
ネーミングもブランディングの大切な要素なのだと再認識させられます。
さて、今回のアイテムですが、無印良品さんのウェブサイトでは、
それぞれの商品説明は、
「リサイクル上質紙で書き味の良いダブルリングノートです。」
「万年筆での筆記も可能な、上質紙を採用した書き味にこだわった商品です。」
と、至って簡潔な表現です。
商品名より短い(笑)。
家電品のように機能を説明しないと解らないような商品ではないのですね。
むしろ見ればわかる。
触って風合いを感じる。
ゴムバンドをパチパチやって、つくりを確かめる(笑)。
それでいいんですね。
わたしも今回、このアイテムが目に留まったのは、パッと見てカッコイイなと思ったからです。
あまり深く観察して選択したりはしませんでした。
そこで、今思ったのですが、何が「カッコイイな」と思わせたのでしょうか?
ハトメもゴムバンドも板紙も昔からあったものです。
当時いや今でもそれぞれ別個に存在しているだけではおしゃれでもクールでも何でもない。
ところがこれが「いい」のですよね。
中国や台湾では看板の商品紹介コピーの中に日本語の「の」をわざと入れたりするそうですが、
これは日本にユカリがある商品・サービスであるとのアピールなのだそうです。
日本を連想させてクールなのだそうです。
日本ではやたらにアルファベットを多用しますが、それと同じようなものでしょうか。
わたしも山ほど使います(笑)。
また、いつもながら包装も極力シンプルにして、過剰包装をしないように気を使っています。
商品ラベルひとつにしても必要最小限紙面サイズです。
ただし、必要なもの、無印良品さんにとって大切なものは削らない。
コーポレートカラーの焦げ茶色はブランディング上必要なので、ラインは特色刷りを選択する。
このあたりが非常にしっかりしていますね。
ぶれない。
私が担当者だったら、コストダウン圧力が掛かったら真っ先にスミ1色刷りにしてしまいます(笑)。
ブランドとはなんなんでしょうか。
やはり文化文明そのものであることは間違いありませんが。
都市とは人類の大発明であるなんて言いますが、
そのフィールドで呼吸していないとだめでしょうね。
生息していないと(笑)。
おそらく。
MADE IN JAPANが多いですね。
ノートやメモ帳のような紙加工製品でも国内生産でコスト競争力があるんですね。
それとも他の尺度・理由があるのでしょうか。
無印良品さんも、ニトリさんもイケヤさんも、
最近よくユニクロの柳井さんが使うSPA(製造小売業)ということになるのでしょうか。
ウィキペディアによるとSPAという言葉はGAPが自らを定義した言葉だそうです。
『SPA:
1986年GAPが自らを定義した「speciality store retailer of private label apparel」という用語は、訳してみると「独自のブランドをもちそれに特化した専門店を営む衣料品販売業」、衣料品業界で販売から商品企画までを手がける、従来の日本の衣料品業界の商習慣から見て目新しい業態を指すものであった・・・』
柳井さんも記している通り、
製造して小売りするわけですから当然と言えば当然ですが、
細分化されたものが統合されていく。
ユニクロのビジネスモデル
http://www.fastretailing.com/jp/group/strategy/uniqlobusiness.html
自分で考えて行動する(=カタチにする)ことがすべてでしょうか。
人でも企業でも存在意義は自分が自分であることが肝心ですね。
「もの八分目」は無印良品が今あらためて「適性(フィットネス)」を見直し、
世界に向けて伝えていきたいメッセージです。
http://www.muji.net/lab/fitness80/