前回はアドビ:イラストレーター(Adobe Illustrator)での平面上の表現方法をご紹介いたしましたが、今回は3DCGソフトウェアBlender(ブレンダー)を使って本格的な3DCGに挑戦してみます。工程が多いので、今回は流れのみご紹介いたします。
先ず、イラストレーターで平面デザインを用意します。これは印刷用のデザインデータと同一のものになります。
次に、輪郭に当たるパーツのみのファイルをつくります。それをsvg形式で保存します。
Blenderを開き、svgファイルをインポートします。オブジェクトをメッシュに変換します。
編集モードにしてすべてを面選択して、面を溶解します。
不要な頂点を溶解します。
面を選択して、表示を真横に切り替え、垂直方向へ押し出します。
ビューをワイヤーフレームにし、カット部分の上辺に当たる頂点をすべて選択して、移動します。
これで、オリジナル・カットのカットメモの3Dが出来ました。
次に、辺選択でUVマッピング用のシームをマークします。
必要な面のみ作成します。今回は傾斜面、上面、左右面の合計4面です。
UVエディティング表示に切り替え、UV展開します。
イラストレーターでUVマッピング用のマテリアル画像(画像テクスチャ)を作成します。
UVマップに画像を開きます。
画像に合わせてUVを調整します。
同じ展開デザイン画像をマテリアルプロパティで画像テクスチャに指定します。
ここで、断面を滑らかにします。
スムーズシェーディングを適用します。
正面アングルのカメラを追加します。
カメラビューでレンダリング結果を確認します。
レンダリングして保存します。
少し暗かったので、フォトショップで調整しました。
使用した3DCGソフトウェアBlender(ブレンダー)は、オープンソースソフトウェアとして開発・無償配布されています。
2019年8月にバージョン2.8がリリースされました。それまでのものも素晴らしかったのですが、更に大きく進化しているようです。
今回はインターネット上の多くのブレンダー解説サイトを参照させていただきました。それらの助けが無かったら制作不可能でした。制作者の皆様には、御礼申し上げます。
また、ティム・バーナーズ=リーとロバート・カイリューにも感謝です。
そして、もちろんブレンダーの生みの親で育ての親であるトン・ローゼンタールさんに最大限の称賛を送ります。
サンキュー トン・ローゼンタール (Ton Roosendaal)

お問い合わせやお見積りのご依頼もこちらからどうぞ。

直接 「お見積りフォーム」 へはこちらからどうぞ>>
※このページのメモ帳の仕様は、次の通りです。
【カットメモ L 】
綴り枚数 『200枚』
本文(メモ)刷色数 『4色カラー』