ユニークな表紙形状で複数のペンもホールドできる。frel.さんの『フリーウイング[ライト]』
『frel.』はプログラフさんがデザイン雑貨の商品開発から販売までを一貫して展開するオリジナルブランドです。
その中から今回ご紹介いたしますのは『フリーウイング[ライト]』です。サイズは180x95mmの縦型で、本文は16枚綴り32ページあります。
本品の大きな特徴は表紙形状を工夫して設けたユニークなペンホルダー機能。
栞にはこうあります。
『翼のように折りたたまれた表紙にはペンをスマートに収納。様々なカタチ・太さのペンでも挟んでホールドします。』
表紙の外観はこちら。上下方向のセンターにオウトツで形作られた5mm間隔の横ストライプの入った紙オビが特徴的です。
この凹凸のスジ目はデザイン上の特徴としてもとても効果的に見えますが、曲がりやねじれに対する強度を出す役割もあるのかもしれません。上手く設計されています。
右下には『frel.』さんのロゴが印刷されています。
製本は中綴じ製本です。写真では解りづらいと思いますが、ステープラーの針が二か所見えます。本品の上下は表紙の背の部分がなく、本文用紙が表出しています。
表紙を開くと表紙側に折り返しが付いています。
実はこの部分は表紙の一部で展開するとこうなっています。
裏表紙側も同様です。シンメトリックな形状の表紙を観音折りにして取り付けてあるわけです。
本文用紙は筆記に適したクリーム系の紙が選択されています。罫線も微妙に色の異なるオビで表現されています。デザイン的にもハイセンスですし機能性も兼ね備えていて秀逸です。
実際にペンを差し込んでみました。2本差しても無理がありません。表紙の紙も特別強度の高いものではなく、むしろ適度なたわみを利用してペンを上手くホールドしています。
見返し部分の方が大きい、変形の型抜きされた表紙を中綴じするには、製本上の困難さもあると思います。デザイン力、設計力もさることながら、形にする実現力=「つくりあげるチカラ」が必要ですね。
ユニークな表紙形状で複数のペンもホールドできる。frel.さんの『フリーウイング[ライト]』の紹介でした。