アドビ イラストレーターで制作したパラパラ漫画メモのデザインを、企画提案用のGIFアニメーションにする方法のひとつをご紹介いたします。
通常のメモ帳とことなり、パラパラ漫画メモには時間軸の要素があります。そのとき問題となるのは、クライアントや関係セクションとのコンセンサスのとりかたについてです。プリントアウトしてカットしクリップで綴り、ダミーサンプルを作成すればよいのでしょうが、アイディア数やチェックの度に対応するのは合理的とは言えないでしょう。(一度はつくって確認することは必要です。)
そこで、まさにデジタル上のパラパラ漫画といえるGIFアニメーションを使ってコミュニケーションをとるのがスマートではないでしょうか。軽量のデジタルデータですから、メール添付などICT環境でやりとりできて、制作プロセスの効率向上に大いに寄与します。
イラストレーターで表紙+本文16柄の合計17のアートボードを設定し、各ページのデザインを制作します。イラストレーター/フォトショップのヴァージョンはCS5.1です。
「ファイル」→「書き出し」で、「ファイルの種類」を「JPEG」、「各アートボードごと」にチェックを入れ「保存」を実行します。
フォトショップを開き、「ファイル」→「スクリプト」→「ファイルをレイヤーとして読込む」で、「ソース画像を自動的に配置する」と「レイヤーの読込み後にスマートオブジェクトに変換」はチェックしないで「OK」を実行します。
出来たファイルをフォトショップで開き、すべてのレイヤーを選択して「レイヤー」→「重ね順」→「逆順」を実行。
続いて、「ウインドウ」→「アニメーション」で[アニメーション]パレットを表示し、パレットの右肩(に隠れている)のメニューから[レイヤーからフレームを作成]を実行します。
作成されたアニメーションの「フレーム」にディレイ(1 つのフレームが表示される時間)を指定します。今回は最初(表紙)と最後は1秒、それ以外は0.2秒にします。それ以外は一括で選択して設定できます。
「Web およびデバイス用に保存」でGIF形式で保存します。
完成です。
実際には16柄×3回繰り返し、綴り枚数48枚ですので、関係者との行き違いを避けるためには、3回繰り返しにしても良いかもしれません。
16柄x3回繰り返しバージョンもつくってみました。如何でしょうか。
今回ご紹介した方法以外にも様々な手法があると思います。内容や環境に応じて適切な手法を選択していけば良いと思います。
【イラストレーターデータ(表紙+本文16柄)】は、以下よりダウンロードいただけます。

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※このページのメモ帳の仕様は、次の通りです。
【パラパラメモ】
種類 『Mサイズ48枚』あるいは『Mサイズ60枚』
表紙刷色数 『2色』
本文(メモ)刷色数 『2色』